業務紹介 〜デジタルカメラ開発〜

Q:プロジェクトについて教えてください。



デジタル一眼レフカメラ用レンズのファームウェア開発を行っています。AF(オートフォーカス)機能を実現するためのモータ制御であり、AF機能の精度を担う重要な部分です。 組み込みの世界においても、大規模・分業化が進み、全体の中で自分がどこにいるのかさえわからなくなりがちです。 しかし、この現場は開発規模が比較的小さいので、常に自分で全体を把握し、イニシアチブをとり、前へ前へ邁進していかなければ事が進みません。最近こういう開発現場は珍しいのではないでしょうか。

Q:チームはどんな雰囲気ですか?



世間一般のプログラマー像から比べると相当泥臭いですね。キーボード→キーボード→マウス→キーボード→仕様書→キーボード→参考文献→…ではなく、 キーボード→オシロスコープ→マウス→キーボード→回路図→ハードウェアマニュアル→線が切れた→ハンダ付け→…みたいな感じです(笑) 我々ソフト屋だけでなく、電気屋さん、メカ屋さんなど、さまざまな分野の人間が一つのレンズを作るために、力をあわせてがんばっています。まさにプロジェクトXのような美しき泥臭い世界です。

Q:どんなところを楽しい、やりがいがあると思いますか?



やはりメカ制御の面白いところは、ソフトのアウトプットとして「実際にモノが動く」ところですね。あと我々の作っているものは、量販店で普通に流通している市販品です。 自分の作ったものが普通に店頭で売っているのを見ると感動します。

Q:大変なところ、苦労話などあれば教えてください。



「実際にモノが動く」のが面白いという話をしましたが、逆に動かないときは本当に徹底して動きません。 当然レンズの挙動はハードが絡みソフトだけで完結していないので、原因を切り分けるだけでも一苦労です。 「これはメカが悪い!」など人のせいにしたときに限ってソフトが悪かったりしますし(笑) 自分が責任もって作ったものは、莫大な数の人の手により大量生産されて世に出ます。リリースしたあとは不安で胃が痛いです。 ですが、この苦労があったからこそ、最後に「これは自分がつくった!」と言うことができます。

Q:今後の展望について教えてください。



カメラボディやコンパクトデジタルカメラのファームを是非やってみたいです。これは面白いですよ。高度な画像処理関連の知識と経験は、新規分野進出において必ず大きな財産になります。 新しい技術とそれへの好奇心が尽きない限り、我々は前へ前へ進んでいきます。



回答者:東京オプティカルSc. 古賀