イベントレポート

Renesas Tech Day Tokyo参加レポート

はじめに

この度、『Renesas Tech Day Tokyo』に参加いたしました。
会期中に展示したソリューションを、こちらでもご紹介いたします。
イベントに参加できなかった方も、ぜひ弊社のソリューションをご覧ください。

360°カメラ×Kakipで実現する人流可視化ソリューション

商業施設や工場、イベント会場など、人が集まる場所では、人の動きや混雑状況を把握することが重要です。
例えば、施設内のどこに人が集まりやすいのか、どのような経路で移動しているのかを把握できれば、施設運営の効率化や安全管理、レイアウトの改善などに役立てることができます。
しかし、人の流れを目視で確認し続けることは難しく、カメラ映像だけでは人の動きを定量的に把握することも容易ではありません。
そこで注目されているのが、AIを活用した人流可視化技術です。
今回ご紹介するのは、天井設置型の360°カメラとエッジAIデバイス「Kakip」を組み合わせた人流可視化デモです。

360°カメラで人の動きを「見えるデータ」に

今回のデモでは、天井に設置した360°魚眼カメラを使用し、広範囲の人の動きを撮影します。
撮影した映像をAIで解析することで、人物の検出・追跡を行い、取得した位置情報を平面マップ上に表示します。
これにより、人がどこを移動し、どの場所に滞留しているのかをリアルタイムで可視化できます。
具体的には、360°カメラで取得した魚眼映像を平面展開し、AIによって人物を検出・追跡します。
さらに、検出した人物の位置を座標データに変換し、人物ごとにIDを付与・管理することで、移動軌跡や滞留状況をマップ上に表示します。
単に映像を確認するだけでなく、人の動きを分析・活用できるデータに変換することが今回のデモの特徴です。

エッジAIデバイス「Kakip」によるリアルタイム解析

今回のデモでは、株式会社ユリ電気商会様のエッジAIデバイス「Kakip」を使用しています。
Kakipは、ルネサスエレクトロニクス製のAI向けプロセッサ「RZ/V2H」を搭載したシングルボードコンピュータ(SBC)です。
今回の構成では、Kakip上でAI推論を実行し、人物の検出・追跡を行っています。
従来のAIによる映像解析では、PCやクラウド上で処理を行う構成が一般的ですが、エッジAIでは現場のデバイス上でAI処理を実行できます。
そのため、PCを使用しないシステム構成への展開や、映像をクラウドに送信せずに処理する構成も検討可能です。
また、低消費電力・省スペースといった特徴から、さまざまな現場への導入が期待できます。

人流データの活用で広がる可能性

今回のように、人の移動軌跡や滞留状況を可視化することで、さまざまな分野への応用が期待できます。
例えば、商業施設では来店者の動線や滞留状況を分析することで、売場レイアウトの改善に活用できます。
また、スマートビルでは混雑状況の把握や、空調・照明制御との連携などが考えられます。
イベント会場では、ブース周辺の滞留状況や来場者の流れを分析することで、展示レイアウトや誘導方法の改善に役立てられます。
さらに、工場や物流施設では、作業エリアにおける人の動きを把握し、安全管理や作業環境の改善に活用することも期待できます。
人流の可視化は、単なる人数の把握にとどまらず、施設運営の効率化や安全性の向上につながる可能性があります。

AI・画像処理技術を活かした現場の課題解決

今回のデモでは、360°カメラによる広範囲の撮影と、KakipによるエッジAI処理を組み合わせることで、人の動きをリアルタイムで可視化する仕組みをご紹介しました。
弊社では、AI・画像処理・センシング技術を活かし、現場で取得したデータを分析・活用するためのシステム開発を支援しています。
人流分析やエッジAIの導入、カメラを活用した現場の可視化などに課題をお持ちでしたら、ぜひご相談ください。

 

今回のレポートは以上です。

 

弊社は今後も技術力で産業界を支えてまいります。